「フタバ製麺」は、昭和36年の創業時から、ほかではできないことにチャレンジするという想いを胸に、柔軟な発想や独創的なアイデアを何よりも大切にしてきました。
まだ外国産小麦の流通が主流の時代に、味の違いを出すため、小麦粉と水に食塩を混ぜて丹念に練りこんだ生地を、縒りをかけながら細長く引き伸ばしていく「手延べ製法」にトライ。
生地を練り込んでからしっかりと熟成しなければ、延ばしている途中で生地が切れてしまう為、北海道では気温や湿度の問題もあり、同じおいしさにするのが難しいと言われていました。
しかし、北海道と言えば、全国の小麦の7割以上を生産する一大産地です。
また、各地で名水が湧き出るなど、麺をつくる為のいくつもの好条件を活かすため、5年以上かけて技を極めました。
人の手と感覚、機械の便利さを上手にマッチングさせて、北海道の食材を使った日本人好みのおいしさを。
この芯をまっすぐに持ち続け、これからも新しい味わいを生み出していきます。
パスタづくりに最適な留萌産小麦「ルルロッソ」はもちろん、フタバ製麺の製品には安全・安心の道産小麦を使用。ラーメンには「はるよこい」うどんには「きたほなみ」と、それぞれの麺にぴったりの品種を使い分けています。
気温の低い北海道では難しいといわれる伝統的な手延べ製法。フタバ製麺の職人は、その日の気温や湿度を肌で感じ、食材の特徴をしっかりと見つめ、水や塩の加減を調整しながら、コシの強い手延べ麺をつくっています。
留萌の地は、暑寒別川のきれいな伏流水をくみ取れる環境です。隣町では、良い水でしか作れないと言われる酒造のお酒にも使われています。
この素晴らしい伏流水が、独特のコシやすっきりとした味わいを生み出します。
フタバ製麺では、「地産地消」が叫ばれる以前から、地元の食材を活かした商品づくりをしており、他ではできないことにチャレンジする精神を大切にしてきました。
そんな中で生まれたのが、平成23年に誕生した生パスタ「ルルロッソ」です。
ルルロッソ種のもととなる「北海259」という品種は、作付け面積に対する収穫量の少なさから、当時生産する農家は1軒もありませんでした。
本場イタリアのパスタのようなコシに加えて、日本人の口に合うよう改良を重ね、風味豊かな深い味わいと、「コチコチ」の食感が楽しめる、他にはない美味しい生パスタが誕生しました。
こうした挑戦を今後も継続し、北海道の食材を活かした、他にはない独創的な商品づくりをコンセプトに、地域の皆さまに喜んでいただけるような商品をご提供し続けたい考えております。